古典的な人物の頭部の描画方法であるルーミスのようなブロックによる面分割の方法は、それ自体に習熟が必要で初心者には敷居が高いものではないかと思います。
しかし実際にデッサンにおいて石膏モデルや人物を目の前にして描く場合は抜群の効果を発揮しますが、アニメイラストに応用するには少々複雑なプロセスを経なければならないため、どうにもイメージからかけ離れたものになりやすいように思います。
よくある萌え絵の描き方では初心者にも簡単なように○をかいて十字を引きアタリをとっていく方法が紹介されており、慣れてくると手癖的に簡単にかけるようにはなりますが、立体的に描こうとすると物足りなくなり、斜めや俯瞰などを描こうと思うとどうも目の位置関係が怪しくなってきたりします。
ブロックによる組立は球を球として扱うためパースに強く、望遠から広角まで対応するもののプロセスが複雑になる、○をかいて~の方法はプロセスは単純なものの球を円とみなすため望遠側にしか対応できないのが難点です。
このような両者をくみあわせて作画の効率化を図る方法といえるのではないでしょうか。