カラー絵において色使いが苦手という人がすくなくありません。
まず色使いにかんしては色彩の理論を少し勉強することでずいぶんと理解がしやすくなります。
多くの人は色彩はセンスだと思っているので勉強することをおっくうがります。
しかし勉強してみればわかることですが、色彩はほとんどが理論的なバランスになりたった上で知覚的に判断されるものです。
特に初心者に多いのは影にグレー味が強く、暗いところほど濃い影になることです。
これは古典的な影色の使い方ですが、アニメや萌絵では画面の印象を軽く見せるために影色は彩度が高くグレー味はあまり強くありません。
スポイトツールなどで拾って色味を拝借することもよく行われているようですが、そんなことをせずに自身を持ってのびのびと絵を描きたいものです。
色の勉強をする場合カラーコーディネーターの資格本や水彩画などのもの、デザイン系の色彩理論についてのものなど多様なものが出ています。
カラーコーディネーターはファッション分野のものですので色に関する知識・教養をつけるために勉強をするのはよいと思いますが、絵を描くために直接的に役にたつことは少ないと思います。自分自身であらゆる色を創りだして使う‥ということにおいてやはり水彩画などの技法書が役に立ちます。デザイン系のものは絵の具ではなく印刷インキの混色の考え方にのっとったものがほとんどですのでこれも絵を描くためにはちょっと応用が必要です。
SAIなどデジタル系のツールを使うことでアナログ画材の混色から逃げられると思った人も少なくないのですが、同人や商業においては水彩の混色のテクニックやノウハウがなければちょっと難しい色使いをした絵のほうが多いと思います。やはり基本は混色のテクニックです。