ペン・鉛筆の持ち方、動かし方や姿勢がおかしくないかときおり見直す。スポーツや楽器演奏、書道にしても初心者のほとんどは姿勢がおかしいもので上達するにしたがって動作がサマになってくるものです。
描けない・描けなくなった
学生の時に先生に「イマイチと思うときはどうしたらいいですか?」と聞いたら、
「それはとても難しい問題だ…」とおっしゃいました。多分自分の実力以上のところで判断する
必要があるからってことだと思います。
- 調子の良い時を思い出す
- 思い込み・手癖で絵を描いていないか反省する(顔なら口、鼻の絵柄の癖に出やすい)
- 無理をしない…意識していなくても体調が悪い事があったりします。寝不足・過労およびストレス、薬やアルコール類の影響等。無理はしないことも大切です。
- 基礎的なことを忘れている‥意外と初心者向けの本を読むとためになったりするかも
- 絵から距離を置いて眺める
- 遠目から目を細めて見る(明暗のバランスをとりやすい)
- 時間が経ってから見返してみる
- 少し違うことをしてみる
- お茶を飲む
自分の悪癖を知る為には誰かに赤ペンを入れてもらう事も有用ですがいいアドバイスがもらえるかというとまた別問題かもしれません。
イメージで描くということ
以下経験から
- イメージで描くという事と思い込みで描くということは違う
うまく描けないという場合は落ち着いて眼をとじてどういうものを描こうとしたのか思いめぐらせた後、改めて描いた絵で何が表現できていないか、何が間違っているのか反省する。
まずはインプットすることが必要で、見て描くことが基本。見て描けないものはイメージしても描けない。「イメージで描く」「イメージして描く」というのは インプットが済んでアウトプットする段階ではじめてやれることじゃないかと思います。形をとること自体ができない初心者がいきなりやろうとしてもたぶんう まく行かないと思います。
まずは思い出して描く練習をすると思い込みの部分が見えてくるように思います。
スケッチ
絵の上手下手は別として絵が描けない人はこのスケッチ力が不足しています。
デッサンとスケッチと何が違うか
スケッチとは素描ともいわれますが、デッサンは質感などの密度のある描写で推敲されたものであるのに対し、スケッチはもっとざっくりと荒っぽいメモのようなものです。
似たようなものにドローイングがありますが、フォルムやマチュールなど、デッサンの中の一部分の要素を拡大して見せるようなものと個人的には思っています。
How to メソッド
インプットされたイメージをアウトプットするための練習。
1. 何かお手本を用意する
できれば描きたいなと思う絵柄でデッサンのしっかりとしたもの、彩色していないある程度大きさのある主線下書きの絵がいいです。書籍からか、ギャルゲーなんかのが見つかりやすいんじゃないかと思う。
2. トレースする
- 鉛筆デッサンでまず面をたてることを覚えているもんで、線で描き起こすのに不慣れの場合がある
- 目はこういう風についている、輪郭はこう見えるはず…という先入観を捨てる練習になります。
3. お茶を飲みながら出来を反省する
慣れないうちはトレースしても何か変な絵になるので簡単そうで実は難しい。ただ単にトレースした線では変な絵になります。ここで重要なのはフォルムのイメージ‥例えば角張っているとかまるっこいとか、思ったより目が小さいな‥といったことを把握することです。
4. 慣れてきたら見ながら模写
5. 手本を見ずに思い出しながら描く
6. 異なる表情、向きを変えて描いてみる
写実的にはある程度描けるデッサン力があるのに萌え絵がかけない
- このキャラが反対側を向いたらどうなるのか、見下ろすとどう見えるかなど頭の中でキャラを動かせる想像力が育っていない
- 思い込み…目を大きく描くことと大きくみえるように描くことは違う
- 漫画・アニメ系の絵は記号的に表現されている部分があるので実例を参考にするのが早いと思います
写真は信用せず参考にする
写真はときおり正確ではない絵を吐きます。例えばレンズによる歪みであったり、暗部の潰れ、ハイライトが飛ぶなど諧調表 現は人間の眼よりも貧弱です。ホワイトバランスで色味が大きく変わり、ハイライト・中間・シャドウ部それぞれが色味が傾く事もしばしば。
写真を見て描く事は避ける一方で参考にすることは大切です。特に広角レンズを用いたパース表現などは漫画でも用いられるので身近なものを撮影してどのよう な写りになるのかおおいに参考になります。またパースを覚える上で画角を感覚に叩き込む為にも有用です。24mmあたりの広角から撮影できるデジカメは随 分手軽に入手できる価格になってきたので一つあると便利です。1時間で30点の絵を描くのは大変かもしれないけど撮影するのは簡単です。絵を描く時間がな ければ写真で絵作りする練習をすれば上達に役立ちます。
静物デッサンは必須
例えば円柱の上断面がレモン型になっていたり、テーブルの上に置かれているものが浮いている、あるいはめり込んでいるように描かれている絵が結構あります。
より上達を目指す場合、静物デッサンは避けて通れない道ですのでなるべく早めにやっておくのがよいと思います。
ただ基礎的な練習ほど習熟に時間がかかるので、これだけに時間をかけすぎているとあっという間に数年経っちゃうと思います。