写真はときおり正確ではない絵を吐きます。例えばレンズによる歪みであったり、暗部の潰れ、ハイライトが飛ぶなど諧調表 現は人間の眼よりも貧弱です。ホワイトバランスで色味が大きく変わり、ハイライト・中間・シャドウ部それぞれが色味が傾く事もしばしば。
写真を見て描く事は避ける一方で参考にすることは大切です。特に広角レンズを用いたパース表現などは漫画でも用いられるので身近なものを撮影してどのよう な写りになるのかおおいに参考になります。またパースを覚える上で画角を感覚に叩き込む為にも有用です。24mmあたりの広角から撮影できるデジカメは随 分手軽に入手できる価格になってきたので一つあると便利です。1時間で30点の絵を描くのは大変かもしれないけど撮影するのは簡単です。絵を描く時間がな ければ写真で絵作りする練習をすれば上達に役立ちます。